近年、そばは全国的にブームになっています。そばは米やその他の穀類に比べて、
栄養価が高いことは勿論ですが、そばに含まれる成分が、動脈硬化や高血圧の
成人病予防に効果があることや、新陳代謝の促進によるダイエット効果が
できることなどが人気の要因と思われます。


そばが、高血圧によいということは、昔からいわれてきましたが、そばに
含まれているルチン(ポリフェノールの一種)に毛細血管を強くし、
出血を防ぐ作用があるからです。
さらに降圧作用という重要な効果があります。
そのほかルチンには抗酸化作用もあり動脈硬化の予防にも役立ちます。
血管の弾力を保ち、血液の流れをよくすることにより、狭心症や心筋梗塞、
脳出血を防ぎ、身体の隅々までスムーズに行きわたる血液が細胞の活性化を
はかり、ボケの防止や若返りにも役立ちます。


そばに含まれるコリンは、肝臓を保護し、肝臓に脂肪がつくのを防ぐ作用があり
、肝硬変・肝脂肪の防止になります。


そばは、他の穀類よりも多くのたんぱく質を含む、栄養価の高い食べ物です。
たんぱく質は、人間の生命の維持・成長に欠かせないもの、白米の9.2%に対し
12.1%と3割以上も多く含まれ、特に必須アミノ酸が多く、成長期の子供に
適した食べ物です。


そばにはビタミンBが多く含まれ、特にビタミンB1、B2は白米の4倍も
含まれています。ビタミンは炭水化物をエネルギーに変えるのに必要で、
脳の働きを活発にするのに効果があり、体力の低下、イライラ、食欲不振の
解消に効果があり、疲労回復に大いに役立ちます。